デジタル時代のマニュアル:HTMLマニュアルのメリットとデメリット「家電の調子が悪いのでマニュアルを探しているのにどこにもない……ネットで検索してみたらWebサイトで公開されているのを見つけた!」という経験はありませんか?
近年、製品に付属されているマニュアルはコンパクト化されており、紙ではなくHTMLマニュアルという形でWeb公開しているケースがあります。用紙の削減・コスト低減・軽量化等、理由は様々です。
今回はHTMLマニュアルと、そのメリット・デメリットについて紹介します。
目次
HTMLマニュアルとは?
HTMLでコーディングされ、Webブラウザ経由で閲覧することができるマニュアルのことを指します。HTMLマニュアルがあれば、重い紙のマニュアルを持ち歩く必要がなく、PDFマニュアルとは違いダウンロードは不要です。
HTMLマニュアルは時間や場所の制限が少なく、掲載情報の変更等に対しても柔軟な面を活かすことで企業とユーザー双方にメリットをもたらします。
メリット|for 企業
更新の容易さ
・仕様やソフトウェアなどをリアルタイムで更新できる。
コスト削減
・紙のマニュアルの印刷・保管・配送の費用を削減し、在庫リスクをなくす。
・検索性の向上でユーザーからの問い合わせを減らし、問い合わせ窓口の負担を削減。
企業アピール
・用紙の削減をすることでSDGs・ESG面での活動に貢献。
・製品購入前の検討材料としてユーザーが閲覧し販促効果に繋がる。
コンテンツの充実化
・動画を組み込んだり、読み上げ機能を付けることができる。
・アクセス解析が出来るため、ページビュー等の分析で内容の質の向上を図ることができる。
・カスタマ―センターの問い合わせ分析との組み合わせにより、より効果的なFAQも作成可能。
メリット|for ユーザー
検索性
・カテゴリ分けやタブ表示が可能なため、知りたい情報にピンポイントで辿り着ける。
ユーザビリティ
・PC・スマートフォンなどのデバイスに最適な大きさで表示され可視性が高い(レスポンシブデザイン)。
・紙の取扱説明書を保管したり携帯したりする必要がない。
・デバイスを使用していつでもどこでも見ることができ、紛失や汚すリスクがない。
情報の更新
・リアルタイムで情報を更新でき、最新の情報を閲覧することができる。
HTMLマニュアルのデメリット
一方で、HTMLマニュアルは以下のようなデメリットが挙げられます。
デメリット|for 企業
・複雑なレイアウトを表現することはできない。
・製品マニュアルの場合、製品が生産されている間はHTMLマニュアルをWeb上で公開し続ける必要がある。そのため、継続的なメンテナンスが求められる。
デメリット|for ユーザー
・オフラインでは閲覧することができないため、端末やインターネット環境が必要。
・紙のマニュアルに比べて、複数の異なるページを同時に見比べることが難しい。
・ユーザーによっては使いづらさや見づらさを感じる場合がある。
ユーザーや使用状況に応じて、より最適なマニュアルの提供を目指す場合は、紙やPDFを併用してそれぞれのメリット活かした運用をすることも検討すると良いでしょう。
まとめ
マニュアルの多様化に伴い、用途やユーザーに合わせた製品情報の展開が可能になっています。それぞれのメリット・デメリットを理解し、企業とユーザー双方のニーズを踏まえた上で使い分ける必要がありますが、紙などの他の媒体と組み合わせることも非常に効果的な手段と言えます。 マニュサポは、紙媒体からデジタル媒体まで、最良の手法を用いてマニュアル作成を支援します。お困りの際には、お気軽にマニュサポへご相談ください。