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マニュアルの動画化によるメリット・デメリットを解説!

コピー

スマートフォンの普及により、いつでもどこでも様々な情報がスマホ1つで簡単に得られる時代。マニュアルも例外ではありません。紙のマニュアルはコストカットなどの動きを受け、年々減少傾向にあります。それに代わりPC・スマートフォンで見るWEBマニュアルや動画マニュアルが増えていくのは想像に難しくありません。複雑な製品の使いかたも視覚的に分かりやすく伝えることのできる動画マニュアルは、今後のマニュアルコンテンツの大きな媒体になるかもしれません。

今回のコラムでは「動画化のメリット・デメリット」をご紹介いたします。紙のマニュアルと比べてどのようなメリット・デメリットがあるのかを知り、マニュアルの動画化をご検討ください。

動画化のメリット

コストの削減

紙媒体のマニュアルと比べ動画では紙代やインキ代などがかからずコストの削減ができます。さらに紙のマニュアルは保管や管理、輸送費用などの経費がかかりますが、動画化することにより、物理的な保管や費用が無くなります。さらに、ページ数が多ければ多いほど大幅なコスト削減が期待できます。

スマホでカンタン・便利

通信環境によりますが、動画マニュアルはタイミングや場所に囚われずスマホでいつでも確認することができます。また、情報がブラウザ上にあるため、紙のマニュアルとは違い、誤って捨ててしまう、紛失してしまうおそれもありません。最近では、お手持ちの製品のマニュアルを一括管理できるアプリケーションもあり、ブラウザ上からマニュアルを見る機会も増えています。

見るだけ分かる

紙面だけでは伝わりづらい細かな言葉のニュアンスや製品の音、複雑なイラストも動画化することにより動きや音の表現が可能となり視覚的で伝わりやすくなります。製品の使いかた、組み立てかたを「読んで分かる」から「見るだけで分かる」に変えることで、ユーザーが必要な情報を短時間で効率的に理解しやすくなります。

言語の壁がない

作成した動画にナレーションや字幕を付ければ、一つの動画で国内だけでなく世界中の方に向けて発信することができます。

必要な手順として字幕言語の翻訳作業が必要になってきますが、マニュサポは多言語翻訳にも対応しているため動画と翻訳をまとめての作成が可能です。

動画化のデメリット

デバイスや閲覧環境が必要

当然ですがスマートフォンやPCなどのデバイスを持っていないと閲覧ができません。さらに電波のない場所やインターネット環境によってはアクセスできないこともあります。閲覧用の端末やインターネット環境の整備など、動画マニュアルを視聴するための事前準備が必要です。

長い動画はユーザーの負担になる

取説の内容全てを一気に詰め込んだり、詳細に作ろうとして長尺になってしまった動画は、見ること自体にユーザーは負担を感じます。さらに、通信環境によって読み込みに時間がかかってしまったり、見たい箇所にすぐにたどり着けないという点もありスムーズに進まない事に疲れを感じてしまいます。便利にしようとしていたはずが、それらが原因で逆に問い合わせが増えてしまうおそれがあります。

伝える情報をどこまでにするのかを検討したり、大まかな手順・操作に分けて説明したりするなど、取説内の「見て分かる」部分を短く動画にして、ユーザーが見やすくなるような工夫をすることも必要になってきます。

更新する度に撮影、作成し直さなければならない場合もあり時間がかかる

動画マニュアルを作成する際は、どんな内容・流れにするのか企画構成を立てた上で撮影や編集作業を行います。動画作成後に製品仕様や操作の変更、更新が発生した場合、再度絵コンテの作成、撮影やナレーション録音、編集作業が発生してしまいます。製品の仕様がしっかりと固まった上で動画化をしなければ無駄なコストと時間がかかることもあります。

まとめ

今回はマニュアルの動画化によるメリット・デメリットについてお話ししました。

紙のマニュアルを全て動画に移行するのは難しいかもしれませんが、使いかたや機能の一部を動画化することにより、【コストの削減、環境資源の使用削減、ユーザー目線のマニュアル作成】の3つが達成できるのではないでしょうか。

例えば、基本的な操作方法の動画を作成し、ユーザーが動画を視聴して製品を操作する、何か困った時や分からないことがあった時の保険として紙のマニュアルを読むことで紙と動画をバランスよく織り交ぜたマニュアルを作成していくことが今後、企業側にとってもユーザーにとってもメリットのある、新たなマニュアルの形になるかもしれません。

マニュサポでは紙のマニュアルのデータ作成から、印刷、WEB化、動画化と様々な媒体でマニュアル作成をサポートしています。マニュアルに関してお悩みがございましたら是非お問い合わせください。