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企業価値の視点から考えるマニュアルの在り方

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身のまわりの「マニュアル」と呼ばれるものは、どんなものがあるでしょうか。
あまり考えたことがないかもしれません。
「なんだか小難しいし、あってもほとんど読まない」ということも多いのではないでしょうか。

説明書がなくても感覚的に理解できるものも増えています。もしかして、いっそのこと要らないのでは?

ところが企業にとって必要不可欠なのがマニュアル。
実は私たちの周りには多種多様なマニュアルが存在しているのですが、マニュアルと一言で言っても役割はさまざま。
そしてそれぞれで抱えている問題もさまざまです。
今回は大きく2つに分けて、「製品マニュアル《ユーザー向け》」と「業務マニュアル《社内向け》」を例にして、「マニュアル」と「企業価値」についてご紹介いたします。


製品マニュアル《ユーザー向け》

例えば、電化製品や乗り物などの製品に添付されているマニュアル。
製品自体の性能が高いとしても、分かりにくい取扱説明書が付いていたら……。ユーザーからの評価がどうなるかは、想像に難くありません。
購入したユーザーからは、マニュアルもその製品のクオリティの一部と見なされるのです。

つまりメーカーにとっての製品マニュアルは、制作コストを抑制して「必要だから一応つくる」のではなく、製品本体と同様に品質にこだわって制作しなければならないのです。

困ってます! ―とある製品メーカーにて―


業務マニュアル《社内向け》

では、社内向けの業務マニュアルではどうでしょうか?
業務マニュアルに求められるポイントは主に、①効率化 ②品質安定化 ③作業標準化 です。
これらを推進するために作成したマニュアルなのに、部署ごとに似たような資料が乱立していたり、属人化していたり……。仕事の困りごととしてよくある話です。でも、これでは意味がないですよね。
ここ数年でリモートワークや短時間勤務など働き方が多様化していますが、だからこそ業務の安定化や作業の標準化がより重要なポイントになっています。

困ってます! ―とあるコールセンターにて―


良いマニュアルは企業の強い味方

マニュアルは作り方・運用の仕方によっては意味をなさないものとなり混乱を招く場合があります。
しかしそれは見方を変えると、高品質のマニュアルはユーザーのイメージアップや業務の効率化・品質の安定化につながり、企業の価値が向上するということに繋がります。
そういう点でもマニュアルはないがしろにしてはいけないものであり、企業にとっての力強い味方になり得ます。

次は、マニュアルに関する諸問題をきちんとクリアするための方法をご紹介します。


マニュアルの分かりやすさを手助け

テクニカルイラスト

デジタルデータとして社内活用しているCADデータなどはありませんか?
これをテクニカルイラストに加工しマニュアルに転用することで、制作工程を短縮して原稿作成を進められます。
また、角度変更や色付けなどの加飾もデータ上でおこなうことで、デジタルデータのままマニュアルを補助する素材になります。
2D/3Dを問わず、部品や製品の細部までを図解でより分かりやすく表現することができます。

画面で見るマニュアル

さらには昨今増えてきているのが「画面で見るマニュアル」。
動画で操作を説明する手法などが挙げられます。
例えば、キッチン・レジ業務などのオペレーション動画ではテロップや図解を取り入れることで、ベテランから新人までの作業の標準化を狙います。
また、映像・テロップを組み合わせることで、異なる言語を話す人とのコミュニケーションにも効果的です。

このように、ARやVR、MRの活用や動画・マニュアルのHTML展開など、印刷物以外のツールを利用することも分かりやすいマニュアル作りには有効です。


まとめ

いくつか例を挙げてご紹介しましたが、そもそもお金をかけて立派なマニュアルを作れば良いかというと、そうとは限りません。
良いマニュアルを作るためには、ユーザーのペルソナを設定し、時にはマニュアルをカスタマージャーニーの中に組み込み、さらには企業の要望を踏まえた上で、最適なアウトプットを考えることが重要です。

マニュサポでは多種多様なマニュアルを手掛けた実績を持ち、企業とそのユーザーにとっての最適解となるマニュアル作成をご提案しています。
マニュアル作りに困ったときには、ぜひマニュサポにご相談ください。